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北海道の冬、欠航リスクが高まる「気象条件」とは?

北海道の冬にニュースでよく見かけるのが、
「新千歳空港、欠航相次ぐ」という見出しです。

そのたびに
「雪が多かったのだろう」
と考える方も多いかもしれませんが、実際の欠航判断は単純な積雪量だけで決まっているわけではありません。

北海道の空港、とくに新千歳空港では、
・風
・気温
・視界
といった複数の要素を総合的に見て、運航可否が判断されています。

この記事では、北海道外の方にも分かりやすいように、欠航リスクが一気に高まる気象条件を整理し、「なぜ今日は飛ばないのか」「なぜ昨日は飛んだのか」が理解できる視点をお伝えします。

欠航は「雪の量」ではなく「飛行の安全性」で決まる

まず前提として押さえておきたいのは、航空機の欠航判断は
「どれくらい雪が降ったか」ではなく、
「安全に離着陸できるかどうか」で行われるという点です。

北海道では、
・多少の雪
・継続的な降雪
・除雪作業
は想定内です。

しかし、以下の条件が重なると、一気に欠航リスクが高まります。

欠航リスクを高める要因① 風(特に横風)

北海道の冬で最も影響が大きいのがです。
とくに問題になるのは、単純な強風ではなく「横風」です。

・風速が一定以上ある
・滑走路と直角方向から吹く
・突風を伴う

この状態では、着陸時に機体が流されやすくなり、安全性が確保できません。

新千歳空港は比較的広い滑走路を持っていますが、
横風が強い日は、雪が少なくても欠航や条件付き運航になりやすいという特徴があります。

ニュースで
「強風のため欠航」
と出ている日は、雪よりも風を疑うと理解しやすくなります。

欠航リスクを高める要因② 気温(0度前後が最も危険)

意外に思われるかもしれませんが、
北海道の空港では極端に寒い日よりも、0度前後の日のほうが厄介です。

理由は次のとおりです。

・雪が湿りやすくなる
・機体に着雪・着氷しやすい
・滑走路が凍結と融解を繰り返す

この状態では、
・ブレーキ性能が読みづらい
・除氷作業に時間がかかる
・離陸順が詰まりやすい

といった問題が同時に発生します。

気温が低すぎる日は、雪質が乾いており、逆に運航しやすい場合もあります。
「寒さ」よりも「中途半端な気温」が、欠航判断に直結するのが北海道の冬です。

欠航リスクを高める要因③ 視界(吹雪と地吹雪)

北海道の欠航理由として非常に多いのが、視界不良です。
これは単なる降雪ではなく、吹雪や地吹雪によって起こります。

・降っている雪
・風で舞い上がる雪
・滑走路周辺の雪煙

これらが重なると、パイロットから
・滑走路の端が見えない
・誘導灯が確認できない
・距離感がつかめない

という状態になります。

視界が一定基準を下回ると、
雪がそこまで多くなくても離着陸は不可能になります。

「そんなに降っていないのに欠航」という日は、
ほぼこの視界条件が原因です。

除雪が追いつかないと、連鎖的に欠航が増える

北海道の空港では、除雪体制は非常に整っています。
しかし、次の条件が重なると、運航が一気に崩れます。

・短時間で集中的に雪が降る
・風で除雪後すぐに積もる
・発着が詰まり、待機機が増える

この状態になると、
・除雪待ち
・機体の除氷待ち
・出発順の調整

が連鎖的に発生し、結果として欠航が増えます。

ここで重要なのは、一便の欠航が、他便にも影響するという点です。
北海道の空港では、「最初の判断」が非常に慎重になります。

ニュースを見るときの実用的な見方

北海道の冬の欠航ニュースを見るときは、
次の点をチェックすると状況が読みやすくなります。

・積雪量よりも風の情報
・気温が0度前後かどうか
・吹雪、地吹雪という表現があるか

これらが揃っている日は、
欠航が拡大しやすい日だと考えて差し支えありません。

逆に、
「雪は多いが風が弱く、気温が低い日」は、
意外と運航が維持されることもあります。

まとめ 北海道の欠航判断は「複合条件」で決まる

北海道の冬における欠航リスクは、
単なる積雪量では判断できません。

・風
・気温
・視界
・除雪状況

これらが同時に絡み合い、安全性が確保できないと判断された瞬間に欠航が決まります。

この構造を知っているだけで、
ニュースの見え方は大きく変わります。

「なぜ今日は飛ばないのか」
「なぜ昨日は飛んだのか」

その答えは、雪の量ではなく、
北海道特有の気象条件の組み合わせにあります。

出張や旅行で北海道を訪れる際は、
天気予報を見るときに「雪」だけでなく、
風・気温・視界にも目を向けてみてください。